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2006年04月11日(火)

暴走列車~作り上げられた事件~

[社会]

法治国家である日本だが,一度走り出した「暴走列車」をだれも止められないのか.

「警察に濡れ衣を着せられたら,どんなに厳しい取り調べを受けても絶対認めては行けない」

よく言われることだが,最近,テレビで目にしたこの事件ほどそれを実感させられる事件はない.

「御殿場事件」

刑事事件では「疑わしきは罰せず」という原則があるはずだが,この事件はそもそも事件があったこと自体が疑わしい

女子高生が少年10人に婦女暴行されたとされる事件であるが,報道による事実から客観的に総合判断した場合の,一般的理解はこうだ.

出会い系で知り合った男性と会っていて門限を破った女子高生が親に対しての言い訳として婦女暴行をでっちあげた
その「言い訳」に対して警察が自白強要により,犯人として少年10人を作り上げた
検察、裁判官もあわせてそれにならった

そもそも,婦女暴行を受けたはずなのに傷一つなく、汚れたはずの衣服も存在せず、、、

まあそこまではよい(よくはないが)として
犯罪日時とされる時刻に「被害者とされている女子高生」が出会い系で知り合った男性と会っていたという「女子高生のウソ」の決定的証拠、証言が出てくると,警察・検察の威信のため引っ込みがつかないのか,こともあろうに検察は犯罪日時を1週間前倒しして、、、さらにそれを裁判官が認めてしまった.

その他,「1週間早まった犯行日は台風だったはずなのに,被害者は傘を刺した覚えも濡れた覚えもない」など矛盾点が数々と判明(くわしくは最後の参考リンクから)する中で,静岡地裁は「懲役2年」を言い渡す.

十分な捜査をせず自白強要だけに頼った「警察」,女子高生のウソに踊らされ犯行日時を途中変更するという暴挙に出た「検察」.
ともに問題ではあるが,一番問題があるのは絶対中立性を持つべきなのにこの一連の暴走にストップをかけられない裁判官だ.

一般人の私としてはソースがテレビ,ネットのみであり事の核心は到底はかりしれず,ここに書いた事実は疑いの域を出ないが,「『疑わしきを罰した』疑いのある裁判官」もまた罰せられるべきだという思いに疑いはない.

犯罪日時の変更を容認してしまった高橋祥子裁判長
懲役2年を言い渡した姉川博之裁判長

参考リンク
「御殿場事件」を忘れるな~青年達の未来を奪った警察・裁判所~
長野智子ブログ


最後に,この事件,上級審にて法治国家らしいまともな審理が行われることを願ってやまない.

投稿者 sanadas : 2006年4月11日 01:20
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